別注ベストの話。
こんにちは、安江です。お久しぶりです。
今週末の6/6(土)と7(日)の2日間、東京でポップアップを開催します。
私も久しぶりに店頭に立つ予定です。今からとても楽しみです。
すでにSNSではお知らせしていますが、今回はこのポップアップに合わせて、BISOWNに別注をお願いしました。
今日は、その話を少しだけ。

今回作ったのは、リバーシブルのベストです。
いきなり個人的な話になりますが、半年前くらいから、なぜだか無性にベストという存在が気になっていました。
26AWの展示会を回っていても、ベストが目に入れば吸い寄せられるように試着していて。いいなぁ、今の気分にぴったりだな、と。
正直なところ、ベストって「無くても困らない服」の筆頭だと思います。
でも、あるとその日の服選びが妙に楽しくなる。何か足りないな、と思った時に、つい手が伸びてしまう。
はたまた、手元にないと「あぁ、ベストがあったらこんな合わせ方できたのにな」と夢が広がってしまう。
いわば、クローゼットにおける無用の用というか、無くてもいいけれど、あったら嬉しいもの。
ベストってたぶんそんな立ち位置。
そんなことを考えるようになったタイミングで東京でのポップアップが決まり、HUUKUの藤井さんと「せっかくだし、何か特別なものを作りたいですね」という話に。
そこで、2店舗が共通してお取り扱いしているBISOWNに、思い切って別注の相談をしてみることにしました。
ワークやミリタリーの要素がありながら、どこか品よく、クリーンにまとまっている。
BISOWNの洋服にはそんな空気感があって、以前からとても好きなブランドです。
藤井さんとも「ベストが良いよね」と意見が一致して、デザイナーの中出さんも私たちの提案を快く引き受けてくださり、そこから型が決まるまでの流れはあっという間でした。

本当に悩んだのは、そこからの生地選びです。
実は最初、コーデュロイも候補に上がっていました。
けれど展示会での会話の中で、中出さんが何気なく仰った言葉がずっと頭から離れなくて。
「レザーでやっても可愛いと思う」
その言葉を聞いたとき、胸がどきっとしました。
「レザーで何か作りたいな」という気持ちも、私の中にほんの少しだけあったから。
気になってるアイテムに、大好きな素材。
その二つが掛け合わされた姿を想像したら、間違いなく最高なものができる、いや、自分がどうしても欲しい…
そんな衝動に、どうしようもなく胸が高鳴ってしまいました。
レザーで、しかもベスト。
決して万人向けのアイテムではないかもしれません。
後任店長とも「どうする……」としばらく頭を悩ませ。
色々と計算もしてみましたが、最後に行き着くのは「やっぱりこれが作りたい」というシンプルな初期衝動でした。
せっかく特別な別注を作るなら、絶対に妥協はしたくない。自分たちが本当に着たいと思える、心が動くものを作りたい。

そうして最終的に、スペイン産のラムレザー「エントロフィーノ」でお願いすることにしました。
柔らかくて、品があって。でも気取っていなくて、不思議なほど身体に馴染む感覚がある革です。
サンプルを受け取った時、「やっぱりレザーにして良かった」と素直に思いました。

そして、このベストのもう一つの魅力が裏面です。
裏面はどこか素朴で温かみのあるツイードを選びました。(いくつか候補を送っていただきましたが、こちらはスタッフ全員一致で即決でした)
レザーとツイード。このまったく違う二つを、その日の気分や合わせる服によって自由に行き来できる。リバーシブルならではの楽しさが詰まった一着になりました。
個人的にはコートやブルゾンの上から重ねる着方もおすすめです。
少し癖のある合わせ方かもしれませんが、このベストだからこそ成立するレイヤードの面白さがあるなと。

今回の別注は、そんな自分たちの少しのエゴから生まれました。
ベストが好きで、レザーも好きで。要するに服が好きで。
ただそれだけの話なのかもしれません。
でも、せっかく作るなら自分たちが本当に着たいと思えるものを作りたかった。最後まで、その気持ちは変わりませんでした。
中出さんをはじめ、制作に関わってくださった皆さま、本当にありがとうございます。
こうして、自分たちが”良い”と思えるものを形にすることができました。
今週末のポップアップで、初めてお披露目します。
今は早く、この空気感を皆さんに直接届けたい。
まずは実物を見て、触れて、何かを感じていただけたら嬉しいです。
関東の皆さま、会場でお会いできるのを楽しみにしています。
HAMMOCK 安江

東京ポップアップ
〈参加ショップ〉
ATTEMPT @attempt_kyoto(京都)
HUUKU @huuku.shop(愛知)
HAMMOCK @hammock_jp(岐阜)
〈開催日時〉
6月6日(土) 11:00–20:00
6月7日(日) 11:00–19:00
〈会場〉
25hours / service.
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-53-11 カルム原宿 1F
(JR原宿駅より徒歩6分)